発達個性鑑定協会
「発達障害」を「発達個性」に
特性に合ったポジションで、人も組織も無理なく活躍できる社会へ。
ジェームスの物語
とある自閉症の青年との出会い
『おはよう!』
元気に挨拶をしても、ジェームス(あだ名)は何も答えず、今日も下を向いたまま黙々と作業を続けます。
『ジェームスは休みの日は何してるの?』
と話しかけても小さく
『…うん。』
と返ってくるだけ。
彼とのコミュニケーションは、とても難しいものでした。
ジェームスは自閉症です。
コミュニケーションは得意ではないけれど、「働きたい」という意欲はとても強く、私たちのレストラン(障害福祉施設)の厨房で働いてくれていました。

最初は皿洗いの仕事をお願いしていましたが、
作業の合間に、ジェームスがチラチラと調理場の方を見るのに気づきました。
『野菜を切るの、やってみる?』
そう声をかけると、ジェームスは小さくうなずきました。
包丁を握るのは初めて、と聞いて少し心配もありましたが、やってみると、とても丁寧な包丁さばき。スピードは私たちの3倍の時間がかかります。
でも、どんな野菜でも
「同じ幅」にきっちり揃えて切ることができました。
そして何より驚いたのは、その集中力です。
2〜3時間、休憩なしで同じ作業を淡々と続けられました。

後に学びなおす中で分かったのは、これこそが、ジェームスの「発達障害」と呼ばれていたものが「発達個性」に変わった瞬間だった、ということです。
「発達個性」とは?
発達障害は大きく分けて
自閉(ASD)
集中力と正確性に優れた特性
多動(ADHD)
発想力と行動力に優れた特性
の2つの特性に整理されます。

一人ひとりが持つ特性は様々です。
その特性は“活かし方”と“活かす場所”によって、

人の役に立つ『発達した個性』として輝くことを、
私たちは提案しています。
障害福祉の現場で多くのスタッフと働く中で、
“できない”とされていた人にも、
実は“できること”がたくさんあると気づきました。

私たちの役割は、その『できる』を見つけ、活かせるポジションを作ること。
特性が活かされる場所さえあれば、それは障害ではなく“個性”として輝き始めます。

発達障害を学ぶ中で分かったのは、自閉(ASD)と多動(ADHD)の特性は、実は誰の中にも存在しているということ。

そのバランスこそが“個性”です。

こうした『発達個性』の特性と活かし方を体系化し、
『発達個性の考動学』として、
チームビルディングのツールとして活用しています。
自閉(ASD)の特性と活かし方
自閉タイプの主な特性
  • 自分の世界観を持っている
  • 周囲からの影響を受けにくい
  • 自分の感情をあまり表に出さない
  • 黙々と作業に取り組む
  • 長時間の集中力が持続する
  • タイムスケジュールを立て、予定通りに行動する

世間で"職人"と呼ばれる人は、必ずと言っていいほどこの特性を備えています。逆に、この特性がなければ職人の仕事は務まりません。
頑固な印象を持たれたり、感情表現を求められるコミュニケーションが得意ではない一方で、モノづくりに強みを発揮し、作品そのものの完成度で勝負できるタイプです。

コツコツ努力して着実に成果を積み重ねられる、いわば「秀才」タイプと言えます。
多動(ADHD)の特性と活かし方
多動タイプの主な特性
  • コミュニケーションが得意
  • 好奇心が旺盛
  • 新しいことへのチャレンジ精神が強い
  • ひらめきや発想力に優れている
  • 共感力が高い
  • ムードメーカー的存在

組織の中ではリーダーとして場を盛り上げ、周囲を引っ張る力があります。また、接客や営業など、人と関わりながら商品やサービスを伝える仕事でも大きな力を発揮します。
細かい作業や数字管理は苦手な傾向があるため、能力を低く見積もられがちですが、他の人にはない独創的な発想・ひらめきにとても優れています。

三振することもあるけれど、逆転満塁ホームランを打つような突破力を持つ、まさに「天才」タイプです。
発達個性鑑定書とは?
発達個性鑑定書は、その人の中にある「自閉」と「多動」の特性バランスを数値化したものです。
どの特性が強いのか
どんな活かし方が向いているのか
どんなポジションで力を発揮しやすいのか
を整理し、個人・チームの配置や役割調整に活かします。
それぞれの才能を活かせる場所に人を配置することで、チームとしての成果を最大化することができます。
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発達個性鑑定士の資格
発達個性鑑定協会では、3つの資格レベルを設けています。
Bachelor(3級)
『知っている』レベル
全国各地で開催されている「才能のパズル」講座を受講することで取得できます。発達個性の基礎理論と考え方を理解している状態です。
Master(2級)
『できる』レベル
発達個性鑑定書を作成し、その結果をもとにチームビルディングやコンサルティングを行うことができます。
Doctor(1級)
『教える』レベル
Bachelor・Masterの講座の講師として登壇し、発達個性の考動学を伝える立場として活動できます。
私たちの目的
「鬱を出さない組織づくり」
障害福祉事業を通じて発達特性を持つ方々と働く中で、その特性を活かしたチームビルディングのノウハウが生まれ、企業からの研修依頼が増加しました。多くの依頼は「特性の強いスタッフの活かし方を知りたい」という内容でした。

しかし、研修で多くの現場を訪れるうちに、特性に合わないポジションで働く方々が多いことに気づきました。

これは本人だけでなく、企業側にも大きなストレスを与えています。
「なぜ同じミスを何度もするのか?」
「なぜその作業に倍の時間がかかるのか?」
——その積み重ねの先に発生してしまうのが鬱病です。
鬱病の主な原因はストレスです。努力では克服できない特性を持つ方が、合わないポジションで仕事を続け、自分を責めていった結果、鬱に至るケースを多く見てきました。
そして、鬱病は一度発症すると克服が非常に難しい病気です。

だからこそ、鬱を生まないために。本人の特性に合ったポジションを選び、組織全体の成果を最大化するために、『発達個性の考動学』を組織に取り入れることを推進しています。
講師紹介
案浦 豊土(あんのうら とよと)
発達個性鑑定士 Doctor
株式会社クロフネファーム 代表取締役

三重県伊勢市で、就労継続支援B型事業所を併設したビュッフェレストラン「クロフネファーム」を経営。
障害と呼ばれる特性を、チームビルディングによって「活かせる個性」へと変えていく取り組みを続けている。
その経験と知識をもとに、
  • 『発達個性の考動学』を考案
  • 各地で「才能のパズル」を開催
  • 企業や経営者団体向けの研修を実施
するなど、発達個性を活かした人材育成・組織づくりを行っている。
発達個性鑑定協会への参加方法
協会への参加は、とてもシンプルです。
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※協会員の登録は無料です。会員証などの物理的なカード発行は行っていません。
お問い合わせ
発達個性鑑定協会 事務局
案浦 豊土
TEL:080-2668-6164

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